小児泌尿器科

小児泌尿器科
pediatric urology

小児泌尿器科とは

小児泌尿器科とは、新生児から思春期までの子どもを対象に、腎臓・尿管・膀胱・尿道といった尿の通り道や外性器に関わる病気を専門的に診察・治療する領域です。

小児泌尿器科では、成長に応じた適切な診断と治療、そして長期的なフォローアップを行うことで、将来の腎機能や生活の質を守る役割を担っています。

子どもは自分の症状を明確にことばで伝えられないことが多く、泣いたり不快感を示すだけの場合もあります。小児泌尿器科では保護者からの情報を丁寧に聞き取り、超音波検査や尿検査など子どもに負担の少ない方法を中心に診療が行われます。

小児においては以下のような疾患を専門としています。

・夜尿症（おねしょ）　・昼間尿失禁（機能性尿失禁）　・膀胱炎　・外陰部のかゆみ・炎症（外陰炎）　・包茎　・亀頭包皮炎　・腎機能異常　・水腎症（腎盂腎炎症）　・精巣上体炎　・腎盂腎炎

こんな症状はありませんか？

・おねしょが続く　・尿もれ　・排尿時の痛み　・外陰部のかゆみ・痛み・赤み

尿失禁・頻尿など

夜尿症（やにょうしょう）は、5歳以降になっても夜眠っている間に無意識におねしょをしてしまう状態をいいます。発達の途中でよく見られるもので、病気というより“排尿のコントロールがまだ十分に整っていない状態”と考えられています。
一般的には夜尿症の治療は、生活習慣の改善・行動療法・薬物療法の3つを組み合わせて行います。子どもにより原因が異なるため、個々に合わせた治療が重要です。

包茎

包茎（ほうけい）とは、陰茎の先端（亀頭）が包皮に覆われていて、完全に外に出せない状態をいいます。とくに子どもの場合は、生まれつき包皮が狭く亀頭が自然に出ないことが多く、成長とともに徐々にむけていけるようになるため、多くは正常な発達の範囲です。包皮が狭いと尿の通りが悪くなり、尿が包皮内にたまって膨らんだり、炎症をおこしている場合は外科的治療が必要になることもあります。